「茶道」はいろいろな面を持っていて、ひと言で説明するのは正直無理なんですが、質問を「人生って何?」に置き換えて考えてみたらいいのではないでしょうか。

 私たちは「人生」でなにをしますか。結婚でしょうか、子育てでしょうか、仕事でしょうか。それをしないひともいるかもしれません。でも、食べて、飲んで、寝て、それはしますね。朝・昼・夜を過ごして、そう、日本なら四季も経験しますね。ひとと話して、ひとと助け合って生きていますよね。パーティなどは、皆大好きなのではないでしょうか。

 実は「茶道」は、一生懸命に「茶事(お茶会=パーティ)」をすること、でもあるんです。ですから、お茶会のことを英語ではTea Partyと言います。その「茶事」では、「炭手前」をして火を起こし、お酒を飲みながら食事をいただいて、その後「濃茶」と「薄茶」を飲むんです。楽しそうでしょう!

 もちろん、「茶道」はいろいろな面を持っていますからそれだけではありません。 お客さまを招く大事なパーティですから、マナー(作法)を身に付ける必要もあります。焼物や塗り物の器も大事に扱う必要がありますね。「連客(ほかのパーティ参加者)」と楽しく過ごすのも重要ですね。

 せっかく日本に暮らしているのですから、桜や紅葉の季節など美しい四季をめでるのもいいですよね。そういう訳で長い「茶道」の歴史において、季節ごとにさまざまな茶事が考え出されてきました。

 「人生って何?」という疑問に対する答えは、一生かかって考えるべきものでしょう。「茶道って何?」についても同じなのかもしれません。もともと禅宗の影響を強く受けて発達した「茶道」。「修行」ととらえる人たちも沢山います。千利休などの歴史上の茶人たちは「茶事」をしながら、きっと「人生」についても深く考えたのではないでしょうか。